個人再生で車を残す方法とは?別除権協定について知ろう

個人再生では借金を5分の1程度に減額してもらったうえで、返済期間を35年に延長してもらうことができます。

しかし、車を持っている人は、車が処分されるのではないかという心配から個人再生をためらってしまうことが多いようです。

ここでは、個人再生すると車が回収される仕組みについてまとめたうえで、車を残せる方法である「別除権協定」について説明します。

自動車ローン完済後の車は個人再生で財産として扱われる

自動車ローンの返済が既に終わっている場合、車は財産の一つとみなされます。

個人再生では借金の元本を5分の1程度に減額してもらえますが、財産がある場合は財産をすべて売却処分したときの価値にあたる金額を返済しなければならないというルールがあるため、車の価格や借金額によっては借金減額の幅が小さくなったり、まったく借金が減らなかったりします。

例えば、700万円の借金がある人の場合、財産が何もない人であれば140万円まで借金を減額してもらえますが、160万円の価値がある車を持っている人の場合は160万円までしか借金を減らしてもらえません。

自動車ローン完済前に個人再生すると車が回収される

自動車ローンがまだ残っている車がある状態で個人再生すると、自動車ローンが整理されることで車がローン会社に回収されてしまいます。

個人再生は裁判所を通す法的な手続きであるため、自動車ローンだけを対象から外すといったことはできません。

自動車ローン完済前で車を残したいという人は、整理する借金を自由に選べる「任意整理」を利用するとよいでしょう。

別除権協定を結べば車を残して個人再生できる

自動車ローンが残っている車を残して個人再生する方法として、「別除権協定」を結ぶというものがあります。

別除権協定とは、「ローンを一定額支払う代わりに車を回収する権利を行使しないでもらう」という約束のことです。

つまり、別除権協定を使うと自動車ローンのみを例外的に個人再生の対象から外して他の借金を整理するという形になります。

別除権協定を結ぶには、裁判所の許可が必要です。車以外の交通手段がない地域に住んでいて、車がないと仕事に行けない場合などに認められる可能性があります。

まとめ

車は個人再生において財産の一つとみなされるため、自動車ローン完済後の車を持っている人は借金減額の幅が小さくなったり、まったく借金を減額してもえなかったりするおそれがあります。

ローン完済前の車がある状態で個人再生すると車はローン会社に回収されますが、場合によっては別除権協定を結んで車を手元に残せる可能性もあります。